製品で使用している各素材について
PVCターポリン
PVCターポリンは、基布をPVC(ポリ塩化ビニル)樹脂により被覆した材料です。表面のPVCが安定した分子構造のため酸化反応が起こりにくく、フロートカバーに使用しても長期にわたって高い強度や耐久性を維持できます。
ポリエステル
ポリエステルは、高い強度・摩耗性を備えた合成繊維で、波や風などの外力による損傷からフェンスを守るテンションベルトに使用しています。吸湿性が低いため水による強度や耐久性の劣化を防ぐことができ、カーテンの素材としても優れた性能を発揮しています。
ポリエチレンおよびナイロン
ポリエチレンは、高い強度を備えるほか、プラスティック素材の中では軽量な素材のため施工性に優れています。ナイロンは、摩耗や折り曲げに強い“しなやかさ”に加え、アルカリに特に強い耐薬品性を備えています。
水質汚濁の原因となるシルトについて
海や河川などの土木工事で発生する汚濁は、水底の堆積土が原因です。これらの大部分を占めるのが、シルトをはじめとする粘土やコロイドなどの細粒土といわれるもので、一度水中で浮遊するとなかなか沈降しない性質を持っています。OKシルトフェンスは、細粒土の拡散を防ぎながら自然に沈降するのを促します。
製品梱包時の寸法・重量について
代表的な品番の梱包時の寸法・重量をご紹介します。表中にない品番については、お問い合わせフォームよりお尋ねください。
OKシルトフェンス
品番 | カーテン規格(No.) | カーテン深さ×敷設長さ(m) | 梱包時寸法(m) | 梱包時重量(kg) |
---|---|---|---|---|
OKS-300 | 300 | 1~5×20 | 1.4×1.3×1.0 | 130~160 |
6~10×20 | 1.45×1.35×1.0 | 210~240 | ||
OKS-300B | 300 | 5×20 | 0.7×0.7×5.0 | 220 |
500 | 240 |
OKオイルフェンス
品番 | 型式 | 梱包時寸法(m) | 梱包時重量(kg) |
---|---|---|---|
OK-200M | A型 | 1.1×0.85×0.85 | 60 |
OK-300M | B型 | 1.15×1.5×0.95 | 72 |
海洋汚染防止法およびコンビナート防災法に基づくオイルフェンス設置義務について
海洋汚染防止法およびコンビナート防災法では、特定事業者へのオイルフェンス設置義務を定めています。OKオイルフェンスでは、これらの法令に則った法令対応品番(OK-200M、OK-300M)をご用意しています。法令対応品番は、メーカー間の接続部共通化のために、JIS規格(F9900-2)に適合したファスナーおよびシャックルを使用しています。
※下記の掲載は抜粋です。詳細は国土交通省や総務省などの省庁ウェブサイトや法令集などをご覧ください。
海洋汚染防止法
規定の条件を満たす船舶や船舶係留施設の所有者は、当該海域で漏油事故が起こった場合に適切な対応がとれるように、船舶や施設の規模に応じて、国土交通省からA型またはB型の型式承認を受けたオイルフェンスを設置することが義務づけられています。
ご参考 海洋汚染防止法で定める規格・仕様(一部)
型式 | 本体布 | 接続部 | 設置基準 | ||||
---|---|---|---|---|---|---|---|
水面上(mm) | 水面下(mm) | 高さ(mm) | 接続方法 | 船舶(総t) | 石油施設(貯蔵kl) | 係留バース(総t) | |
A型 | 200以上 | 300以上 | 600 | ファスナー方式 | 500未満 | 5万未満 | 1万未満 |
B型 | 300以上 | 400以上 | 800 | 500以上 | 5万以上 | 1万以上 |
コンビナート防災法
石油コンビナートなどの特別防災区域に所在する事業所で、規定の条件を満たし、石油の貯蔵・取扱量が1万キロリットル以上に達する場合には、総務省令で定める規格のオイルフェンスを、石油の貯蔵・取扱量に応じて設置することを義務づけられています。
ご参考 コンビナート防災法で定める規格・仕様(一部)
型式 | 本体布 | 接続部 | 必要なオイルフェンスの敷設長さ | ||||
---|---|---|---|---|---|---|---|
水面上(mm) | 水面下(mm) | 高さ(mm) | 接続方法 | 石油貯蔵量 (1万~10万kl) |
石油貯蔵量(10万~100万kl) | 石油貯蔵量(100万kl以上) | |
総務省令型 | 300以上 | 400以上 | 800 | ファスナー方式 | 1,080m | 1,620m | 2,160m |
オイルフェンスで集めた油の回収について
揮発性のない重油や原油が事故で海などに流出した場合、オイルフェンスでそれを囲い周囲への拡散を防止します。その際、集めた油の回収に役立つのが油吸着シート「スプリトップ」です。充分な量のシートを確保しておけば、ひしゃくやバキュームによる手作業や油処理剤の散布だけではカバーしきれない広範囲の流出油も、効率よく取り除けます。軽量であるため保管場所からの移動はスムーズです。