事例1:支承部品落下防止対策用製品
首都高速道路・首都高速道路技術センター・日本支承協会 × 前田工繊
ニーズ
大規模災害や老朽化等により橋梁の支承部材(※)が破損、落下した場合において、第三者への被害拡大を防ぐため、落下防止用製品を新たに開発したい
<課題>
「部材の落下による衝撃荷重を吸収できる素材であること」
「狭い空間での施工となるため、軽量でハンドリング(施工性)が良いこと」
「耐候性・耐久性が高いこと」
「金属チェーンを用いる手法もあるが、チェーンによる支承部の塗膜の損傷で防食性能を落としたくない」
「組み立てたり、ばらしたりが簡単なものを!」
※支承とは
橋梁において、上部構造(主桁)と下部構造(橋台・橋脚)の間に設置されている部材。橋桁自身や通行車両、地震や風などによる荷重を支持したり、温度変化などによる橋桁の伸縮に追従したりといった機能を担う。
これで解決!
前田工繊の落石防護ネット「ネイチャーネット」等に使用されているポリエステル繊維製のラッセル編みネットや組紐ロープを落下防止部材として用いることで、高い耐久性(30年経過後でも60~70%の強度を確保可能)を持ちながらも軽量で施工性が高く、また支承部の塗装を傷つけにくいといったニーズに適合する製品を開発しました。
事例2:布製型枠受圧体
某メーカー様 × 前田工繊
ニーズ
法面に高強度の鋼材などの引張り材(アンカー)を埋め込み、引張強さを利用することで地滑りなどを抑止する「グラウンドアンカー工」用の受圧体を開発したい
<課題>
「斜面や山中での施工が主になるため、運搬や施工が容易なものがよい」
「地山の凹凸に追従し、アンカーの緊張が斜面に均等に伝達するものが欲しい」
これで解決!
金属の受圧板と斜面の間に、前田工繊の布製型枠「モデム」を応用した受圧体を挟み込むことで、金属板を小型化することができ、運搬性・施工性・経済性に優れた製品となりました。また、受圧体部分は現地でモルタルやコンクリートを注入するため、現況の地形にぴったりと沿う形に施工でき、より高い補強効果を発揮することができます。
事例3:ガレージJET
アカデミー株式会社 × 未来テクノ
ニーズ
日本の住環境に合わせた省スペース型カーシェルターを作りたい!
<課題>
「他社の製品にはない独創的なデザインと機能を持つかっこいいものを!」
「簡易車庫であっても本格的な車庫やガレージとして十分な強度を持たせたい」
これで解決!
様々な種類のミシン・ウェルダー溶着機を数百台保有し、長年の幕材の縫製実績を有しテントや大型製品の縫製を得意とする未来テクノが製造を担当しました。