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不織布の可能性

不織布とは文字通り「織らない布」という意味です。実際には、繊維を癒着させたり、機械的・化学的に結合させることで生み出されます。不織布は、加工性・機能付加に大変優れている上、大量生産が可能です。

また、価格的にも安価で安定しているため、様々な生活シーンから土木・建築、先端産業の中まで幅広く活用されています。例えばスーツの肩パットやビル空調用エアフィルター、土木用排水・補強シートに至るまで、私たちの生活を支え豊かにしている素材が不織布です。

不織布の原材料

繊維と名の付く殆どのものを不織布の原材料として使用することができます。ポリエステルは耐熱性に優れ、レーヨンは吸湿性・吸水性があり、ポリプロピレンは油分を吸収しますが、全く水を吸収しません。コットンには生分解性があり、カーボン繊維・アラミド繊維は強靱です。それぞれの繊維が持つ性質の選択により最終製品 の機能を決定していくことが可能です。また、不織布に用いる繊維の太さも重要です。超極細繊維を用いることで「汗や水蒸気は通すが水は通さない」、「呼吸はできるが花粉は通さない」といった機能を持たせること可能です。

代表的な不織布の原材料

  • 綿花・絹・羊毛・麻・パルプ・鉱物繊維
  • 溶剤紡糸セルロース繊維
  • ナイロン
  • アクリル系
  • ポリ乳酸繊維
  • 炭素繊維
  • 加工助剤
  • レーヨン・ポリノジック
  • アセテート
  • ポリエステル
  • ビニロン
  • 異型断面繊維
  • 金属繊維
  • 高機能剤
  • キュプラ
  • プロミックス
  • ポリプロピレン
  • 高機能繊維
  • ガラス繊維
  • 接着剤

不織布の製法

不織布とは薄くても破れ難いもの、硬くて頑丈なもの、熱で溶けないもの、肌に触れても安全なもの、ニットのような風合いを活かしたもの。不織布には、 それぞれに適した製造方法があります。また、それらを更に組み合わせることで、特長を活かした機能性を高めることが可能です。

不織布4製法 -スパンボンド製造ライン-

スパンボンド製造ライン

ノズルから溶出したエンドレスの長繊維でウェブを形成。熱ロールで結合させます。
不織布の最終用途に合わせてた設計が自在。幅広・高速生産も容易です。

不織布4製法 ニードルパンチ製造ライン-

ニードルパンチ製造ライン

特殊針がウェブを高速往復。針の微妙な突起で繊維同士を絡ませて結合します。
嵩高性に富むタフな不織布をつくることが可能です。

不織布4製法 -ケミカルボンド製造ライン-

ケミカルボンド製造ライン

ウェブに接着樹脂をスプレー塗布。加熱・乾燥させて繊維交点を接着し、結合。接着樹脂に機能剤の添加も可能です。柔軟性・ドレープ性に富んだ不織布をつくることが可能です。

不織布4製法 -サーマルボンド製造ライン-

サーマルボンド製造ライン

低融点繊維を熱で溶かして結合。接着樹脂を使用せず、ソフトでボリューム感のある不織布をつくることが可能です。

不織布の機能付加

不織布に薬剤・樹脂をコーティングし、耐水性・耐久性を向上させることでレザーのようなものまで造ることができます。また、肉や魚のラッピング材には、抗菌剤を繊維に練り込んだり塗布することで、鮮度保持機能を付加することもできます。その他、防臭・防カビ機能の付加も同様です。もちろん人体や環境への影響に充分配慮して行われています。

不織布の主な機能付加

他素材と不織布の組み合わせ

ラテックス等の機能性材料の付加、ポリエステルのフィルムの挟み込み等、不織布は他素材との親和性が高く、断裁・縫製や成型なども容易に行うことができます。